- チューニングの正しいやり方がわからない
- うまくチューニングが合わせられない
- すぐにチューニングがずれてしまう…
初心者の方が正しいチューニング(音程合わせ)を知らずに、ずれた音程のまま練習して上達していくのはとても難しいです。実際にギターを買ったけどチューニングができずにやめてしまう方も多いです。
私はギター講師を12年間続けており、2020年に独立して東京都練馬区にてギター教室を運営しています。これまでに500名以上の生徒さんたちのレッスンを行ってきました。
しかし私自身も始めたばかりの頃はチューニングがうまくできずに弦を切ってしまったり…たくさんの失敗を繰り返してきました。
僕と同じような失敗をしないように…
そこでこの記事では初心者でも迷わずにできる「ギターのチューニングの基本」の考え方から準備するもの、やり方まで解説します。
この記事を読めば「ゼロからギターを始める初心者が正しいチューニングをするコツ」のすべてがわかります!
まだギターの構え方、持ち方をチェックしていない方はこちらの記事から読むことをオススメします。
ではさっそく正しいチューニングを学んでいきましょう!
チューニングの前に
実際にチューニングをする前に基本的なことを覚えておきましょう!
まずは各弦の名称は以下の通り。
弦は細い方から数えて1弦から6弦まで、
またチューニングをする際に回すところをペグと言います。
ペグは反時計回しで音程が高くなり、時計回しで音程が低くなります。
次に前提の知識として英語の音名もおぼえておきましょう!
チューナーは英語表記の音名です。
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
C | D | E | F | G | A | B | C |
次に各弦の正しい音程もチェックしましょう!
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
E | A | D | G | B | E |
チューナーを用意する
チューナー(音程を合わせる道具)にもいくつか種類がありますがおすすめはクリップ式のチューナーです。
初心者の方でも扱いやすいので持っていなければすぐ用意しましょう。
おすすめのチューナーは
- PitchCrow-G AW-4G/KORG(コルグ)
- TU10BK/BOSS(ボス)
このあたりがおすすめです!
クリップチューナーは振動で音を判別しているので正確に音程がとれます。
アプリやマイクで収音するタイプの物はギター以外の雑音にも反応し、初心者の方には合わせるのが難しいのでさけましょう。
実際にチューニングしてみよう!
まずはクリップチューナーをヘッドには取り付け、見やすい向きにしましょう。
チューナーの電源を付けたらさっそく6弦を弾いてみてください。
他の弦の音が出ないように気を付けて弾きましょう!
また音を長く伸ばすようにするとチューニングしやすいです。
ディスプレイにEと表示されていたらメーターが真ん中に合うように6弦のペグを回して調整をしていきます。
ペグは反時計回しで音程が高く、時計回しで低くなります。
まだチューニングに慣れていない方は弦を弾く前に合わせる弦のペグを左手で持ってから弾きましょう!
弾き始めはメーターがブレていることが多いので2~3秒伸ばしたところで真ん中になっていればひとまずOKです。
弾いて音が弱くなっていきたらもう一度弾いて合わせていきます。
また音程が高い (メーターが真ん中より右側になっている) 場合は、少しだけゆるめて(メーターより左側にして)から合わせるとよりチューニングが安定します。
もし音程が正しい音程でなかった場合は要注意です。
たとえば6弦を弾いてDになっていた場合、ペグをしめてEまで上げないといけません。
※D → E♭ (D#) →Eとあげていく。図を参考に気をつけて調整してください!
6弦のチューニングが出来たら残りの5本の弦も同様にチューニングしてみましょう。
冒頭にも書きましただギターはチューニングがくるいやすい楽器なので弾くたびに必ずチューニングしましょう!
はじめは6本すべてチューニングするのに時間がかかると思いますが、毎回やっていけばチューニングも上達していきます。自然と正しい音感が身につき、もしチューニングがくるってきた場合にすぐに気づくことができるでしょう!
【チューナーの機能】クロマチック、440Hzで使用する
チューナーにはいろんな機能があります。
その中でも楽器に合わせたモードがあります。※モードがないものもあります
メーカーによって多少違いますがギター、ベース、ヴァイオリン、ウクレレモードなど…
できればギターモードは使用せずに、クロマチックモードを使用しましょう。
ギターモードの場合は弦の番号と音名を表してくれます。例えば6Eや4Dのように
しかしもし大きく音程がずれていた場合に正しく表示されないというデメリットがありますのでクロマチックモードが良いのです!
もうひとつキャリブレーションについて説明します。
チューナーによっては440Hzなどの表示があります。
これは音程の基準となるピッチを表しています。
ギターを演奏する場合、基本は440でOKです。
レコーディングする場合や、オーケストラの演奏では441、442Hzで合わせることも多いです。
まれにピッチが大きくずれてチューニングされている方もいらっしゃるので一度チェックしておきましょう!
まとめ
Point!
- 各弦の正しい音程をおぼえる
- チューナーはクリップチューナーを使う
- 合わせるときはペグを持って弾く
- 2~3秒長く伸ばして安定したところで真ん中に合わせる
- チューナーはクロマチックモードで440Hzにする
以上です!
次回以降、左手で弦を押さえる練習、右手のストローク練習などについてお話していきます。
もしわからないことなどあれば、お気軽にコメントください!
いただいた質問にはすべて回答していきますのでよろしくお願いいたします!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
ギター講師 宮下康平
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